内定が出ると、うれしくてすぐに「承諾します」と返事をしたくなります。でも、その前に必ずやってほしいことがあります。労働条件通知書(ろうどうじょうけんつうちしょ)を確認することです。私はこの一手間を踏んでから承諾しました。この記事では、通知書のどこを見ればいいのか、実体験をまじえて解説します。
労働条件通知書とは?
労働条件通知書は、「どんな条件で働くか」を会社が書面で示したものです。給与や勤務時間、休日などが書かれていて、会社は労働条件を働く人に示すことが法律で決められています。
呼び方は会社によって「雇用契約書」「労働条件通知書」などいろいろですが、中身は「働く条件が書かれた紙(またはデータ)」だと思ってください。
大事なのは「承諾する前」に確認すること
私の転職では、この順番で進めました。
| 順番 | やったこと |
|---|---|
| ① | 内定をもらう |
| ② | 労働条件通知書を確認する |
| ③ | 内容に納得してから内定を承諾する |
| ④ | それから、今の会社に退職を切り出す |
ポイントは、②の確認を、③の承諾より先にやることです。
なぜかというと、承諾してしまってから「条件が思っていたのと違った」と気づいても、後戻りしづらくなるからです。逆に、転職活動はノーリスクの記事でも書いたとおり、承諾する前なら、条件を確認して納得できなければ辞退する自由があります。だから、通知書の確認は承諾より前に済ませておくのが安全です。
通知書で必ず見ておきたいポイント
私が見たのはこのあたりです。難しく考えず、「面接や求人で聞いていた話と、書面が合っているか」を照らし合わせるのが基本です。
| 見る項目 | チェックすること |
|---|---|
| 給与 | 額面はいくらか。手当の内訳(基本給と各種手当の割合)。「固定残業代」が含まれていないか |
| 勤務時間・休憩 | 始業・終業の時刻、休憩時間。残業の有無 |
| 休日・休暇 | 週休何日か、年間休日、有給の扱い |
| 就業場所・仕事内容 | 勤務地はどこか、任される仕事の内容 |
| 契約期間 | 期間の定めがあるか(正社員か、契約社員か) |
| 試用期間 | 試用期間の有無と、その間の給与や条件 |
特に気をつけたい「給与の内訳」
「月収○○万円」と聞いていても、その中身が基本給が低くて手当で盛られていることがあります。手当は会社の都合で変わることもあるため、基本給がいくらなのかは見ておくと安心です。
また、給与に「固定残業代(みなし残業代)」が含まれていると、「一定時間分の残業代は最初から給与に入っている」という意味になります。求人の月収例だけ見ていると気づきにくいので、通知書で確認しておきましょう。求人票のお金欄の読み方はこちらの記事にまとめています。
口頭の話と書面が違ったら、承諾前に確認を
一般的に、面接や電話で口頭で聞いた条件と、書面の内容が食い違うことがあります。悪意ではなく、伝達の行き違いで起きることもあります。
もし「あれ、聞いていた話と違うな」という点があれば、承諾する前に、エージェントや採用担当者に確認しましょう。承諾前であれば、確認や質問をしても失礼にはあたりません。むしろ、あいまいなまま入社する方が後々こまります。エージェント経由なら、言いにくい確認も担当者が代わりに聞いてくれます。
まとめ:内定を承諾する前のチェックリスト
- ✓内定が出ても、すぐに承諾せず、まず労働条件通知書を確認する
- ✓給与は「額面」だけでなく、基本給と手当の内訳・固定残業代の有無を見る
- ✓勤務時間・休日・就業場所・仕事内容が、聞いていた話と合っているか照合する
- ✓契約期間(正社員か)と試用期間の条件を確認する
- ✓口頭の話と書面が違ったら、承諾する前にエージェントや担当者へ確認する
ここまで確認して納得できたら、安心して承諾できます。承諾したら、いよいよ今の会社への退職の切り出し方です。転職活動全体の流れはエージェント登録から内定承諾までの全ステップをどうぞ。