転職を考え始めたのは、入社15年目の秋でした。
特に大きな出来事があったわけではありません。給料は安定していたし、職場の人間関係も悪くなかった。でも、ある夜ふとこんな問いが頭をよぎりました。
「このまま10年後、20年後も同じ仕事を続けて、自分は満足しているだろうか?」
答えが出なかった。それが転職を考え始めたきっかけです。
「安定」の中に感じていた違和感
機械メンテナンスの仕事は、やりがいもありました。設備が正常に動くよう保守・管理する仕事は、現場にとって不可欠な存在です。
でも15年続けていく中で、少しずつ違和感が積み重なっていました。
- ✓毎日の仕事がルーティン化してきた
- ✓「もっとこんなことがしたい」という気持ちがある
- ✓現場で見る「ものが生まれる瞬間」に毎回心が動く
特に最後の気持ちは、なかなか消えませんでした。現場に出向くたびに、製品が完成していくプロセスを見るたびに、「自分はこっち側で働きたい」と感じていたんです。
転職は「逃げ」じゃない
最初は「転職したい」という気持ちを「逃げ」だと思っていました。
せっかく15年積み上げてきたキャリアを捨てるのか。今の環境に感謝できていないのか。そんな自己批判が頭をぐるぐるしていました。
でも、ある考え方に出会ってから気持ちが変わりました。
「転職は逃げではなく、自分のやりたいことに向かって進むこと」
今の環境を否定するのではなく、「次にやりたいことがある」というポジティブな動機。この考え方で整理できたとき、転職への一歩が踏み出せるようになりました。
まず「やりたいこと」を言語化する
転職を決意してから最初にやったのは、「自分が何をやりたいか」を紙に書き出すことでした。
- ✓なぜ今の仕事に違和感があるのか
- ✓どんな仕事をしているときに充実感を感じるか
- ✓10年後、自分はどんな姿でいたいか
この作業に数日かけました。そして出てきた答えが「ものを作る現場に直接関わりたい」というものでした。
方向性が決まったとき、初めて転職活動を始める気持ちになれました。まず言語化する。それが転職の第一歩です。